こんにちは、しーたです!
資産運用の必要性が高まり、日本では『投資ブーム』とも呼ばれる勢いで様々な投資に関心を寄せる人が増えています。
特に20代、30代の若者世代を中心に、大手証券会社での口座開設数が大きく増加しているニュースもよく聞かれるようになりましたね!
私が取り組んでいる、外貨への投資である『FX』も現在注目を集める投資の1つで、興味をもつ人や新たに始めてみたい人がどんどん増えている印象です。
そんなFXですが、私たちが普段生活を送る中ではあまり登場することがない投資なので、なかなか実態をつかめない部分があるのも事実です。
私も、FXの勉強を本格的に始めるまではさっぱりわかりませんでした・・・
そこで、FXを始めて1年半以上経った今だからこそ思う、初心者さんが最初に知っておくべきFXの基礎知識を私の言葉でまとめてみました!
本格的にFXを始める場合は覚えることがたくさんありますが、まずは『どんな投資なのか』『どうやって利益を得るのか』といった基本的な仕組みを知ることが第一歩だと感じています。
これから勉強を始めたい人、FXが気になっている人など、少しでもFXに興味をもっている初心者さんにぜひ読んでいただきたい内容になっています♪
この記事を読んで、FXへの第一歩を一緒に踏み出しましょう!
- FXに興味がある人
- FXをこれから始めたい人
- どんな投資か気になっている人
FXとは?
まず、『FX』とは一体どんな投資なのでしょうか?
FXは、『Foreign eXchange』の略称で、ある国の通貨を別の国の通貨に交換(売買)し、その差益をねらう取引のことです。
日本語では『外国為替証拠金取引』と表現され、『外為(がいため)』と略されることもあります。
1番身近な例として、海外旅行に行く場合を想像してみてください。
例えば、日本からアメリカに旅行に行く場合、日本の銀行や両替所で日本円を米ドルに両替しますよね。
このような、ある国の通貨を別の国の通貨に交換する行為そのものが『外国為替取引』と呼ばれ、FXの基本となる仕組みです。
では、この『外国為替取引』を基準にFXの仕組みを見ていきましょう!
先ほどの、日本からアメリカへ旅行に行く場合を例に考えていきますね!
- 現在の為替レートは『1ドル=100円』と仮定
- 合計10ドルに交換したい
この場合、『1ドル=100円』×10=1,000円となり、1,000円を現物(現金)で差し出し、10ドルを現物(現金)で受け取ることで交換が成立しますよね。
『外国為替取引(両替)』の場合、当たり前ではありますが、現物(現金)同士を交換し両替が成立する仕組みになっています。
では、FXの場合はどうでしょうか?
『外国為替証拠金取引(FX)』の場合、直接的に現物(現金)同士の交換をするわけではありません。
FX口座に預けた資金を担保として売買し、その差額のみを受け渡す仕組みになっています。
専門用語では、この仕組みを差金決済と呼んでいます!
つまりどういうことかというと・・・
現物(現金)同士の交換をするわけではないということは、FXで米ドルに交換した(買った)としても実際に米ドルを手に入れたわけではないということです!
先ほどと同様に、FXで『1ドル=100円』×10=1,000円で10ドルに交換する(買う)としましょう。
その後、為替レートが『1ドル=110円』に上がったタイミングで日本円に戻す(売る)と1,100円になるため、100円の利益が発生していますよね。
FXの場合、最終的に確定した100円の利益のみが証券会社との間で受け渡しされることになるのです。
FXは、売買によって確定した利益もしくは損失のみの受け渡しが証券会社との間でおこなわれます。
初心者さんが勘違いしやすいポイントですが、FXは外貨に投資しているだけで実際の外貨そのものを手に入れたわけではないことを覚えておきましょう!
このように、『外国為替取引(両替)』の仕組みを利用し、私たちは世界各国の通貨へ投資することが可能なのです。
どんな仕組みの投資であるのか、ざっくりとイメージが湧いてきたでしょうか?
FXには他にも様々な特徴がありますが、今回は最初に知っておくべき代表的な特徴をいくつかご紹介していきますね!
FXの大きな特徴
FXには、他の投資にはない特徴的なルールが様々あります。
ゆくゆくはどれもしっかり頭に入れておく必要がありますが、いきなり全部覚えるのも大変ですよね・・・
今回は、その中でも、これだけは外せない!FXならではの大きな特徴4つをご紹介していきます!
FXを始めるにあたって、「為替の取引はいつどこでおこなわれているの?」という疑問をもつ人も多いのではないでしょうか?
ズバリ、特定の場所は存在せず、世界中のどこかで常に取引がおこなわれているのです!
FXの場合は、株式投資のように実際の取引所は存在せず、すべてインターネット上(または電話上)で売買がおこなわれています。
株式投資の場合は『証券取引所』という施設が世界中に実在し、そこで売買がおこなわれています。
日本では、中央区日本橋にある『東京証券取引所(東証)』が国内最大の取引所ですね!
イメージしやすいように、国内の株式投資の仕組みと比較してお話ししてみます。
株を売買する場合、私たち個人投資家は、窓口である『証券会社』を通して証券取引所に売買注文を入れることになります。
東証の取引時間が平日の9時~11時30分の前場(ぜんば)、12時30分~15時の後場(ごば)で構成されているため、基本的にこの時間内で売買することになりますね。
しかし、FXの場合は証券取引所が存在しないため、FX業者が定める取引可能時間(メンテナンス時間を除く平日ほぼ24時間)であれば世界中の為替市場でいつでも取引が可能になります。
FXの場合、証券取引所が存在せず、インターバンク市場と呼ばれる世界中の金融機関同士が取引をおこなう市場が存在します(こちらも物理的な場所は存在しません)。
インターバンク市場では24時間取引されており、私たち個人投資家はFX業者を通じて売買注文を入れることになります。
FXは、FX業者が定める取引可能時間(メンテナンス時間を除く平日ほぼ24時間)であれば世界中の為替市場にいつでも参入可能なシステムになっているとご説明しましたね!
取引可能時間はFX業者によって多少の違いはありますが、多くの場合は以下のようなスケジュールで営業されています。
- 月曜日の朝7時頃~土曜日の朝6時頃まで常に取引可能
- 土日は取引不可(ほとんどの国が休場となるため)
- 毎営業後(日本時間早朝)に10~30分程度のメンテナンス時間があり、この間は取引不可
- 日本の祝日も取引可能(他国の市場は開いているため)
多くの国で市場が休場となる土日や朝のメンテナンス時間を除けば、相場の動きや生活スタイルに合わせていつでも取引が可能になります。
では、24時間のうち、為替市場はどのように動いているのでしょうか?
こちらは、日本時間を基準に、世界の代表的な為替市場の市場オープン時間をまとめたものです。
1日のうち、早朝のウェリントン(ニュージーランド)から始まり、『東京外国為替市場』(日本時間8~17時頃)を始めとするアジア各国の市場が続々とオープンしていきます。
日本時間の早朝~午後までをオセアニア時間やアジア時間、東京時間と表現されることがあります。
この時間帯はオセアニアやアジアの通貨が活発に取引されています!
為替市場が開かれている時間には、様々なプレイヤーが参入しています。
莫大な金額を取引している銀行や証券会社をはじめ、機関投資家(生命保険会社や信託銀行などの運用)や一般企業(海外への支払いのための両替など)といった様々な参加者が同じ市場で取引をおこなっているのです。
私たち個人投資家は、為替のプロや大口投資家と同じ市場で取引していることを覚えておきましょう!
日本時間16時頃からはヨーロッパが朝を迎え、『ロンドン外国為替市場』(日本時間17~26時頃)を始めとするヨーロッパ各国の市場が続々とオープンしていきます。
この頃にはオセアニアやアジア圏の市場がクローズしていき、市場の中心がヨーロッパへと移行していきます。
日本時間の夕方以降を欧州時間やヨーロッパ時間、またはロンドン時間と表現されることがあります。
この時間帯はヨーロッパの通貨が活発に取引されています!
日本時間の夜22時頃にはヨーロッパ(ユーロ圏)は午後に入り、今度はアメリカが朝を迎えます。
世界的にも大きな取引量を誇るユーロ圏とアメリカの『ニューヨーク外国為替市場』(日本時間22~翌7時頃)が重なる22~2時頃の時間帯は、為替市場の中で最も取引が活発になる時間帯です。
日本時間の22時以降はニューヨーク時間となり、ここから1日のうちで最も取引が活発になる為替市場のゴールデンタイム(22~26時頃)が始まります。
この時間帯はアメリカやカナダ、ヨーロッパの通貨が活発に取引されています!
ニューヨークが夕方を迎え市場がクローズする頃(日本時間早朝)には、オセアニアが再び朝を迎え、また次の1日が始まります。
このように、時差の関係で世界中のどこかの国で常に為替市場が開かれていることになるのです。
私たちは、FX口座を開設することで、世界中の為替市場に24時間参入することが可能になります。
こちらもFXならではの大きな特徴です!
一般的に、売買で利益を得るための基本的な考え方は『安く買って高く売る』ことですよね。
まずは商品を仕入れる(安く買う)ところから考えるのが一般的だと思います。
ところが、FXでは最初のエントリー時点で『買い』だけではなく『売り』から始めることができるのです。
買い注文
- 現在の価格から上がりそうな場合につかう
- 『安く買って高く売る』ことで利益を得られる
- エントリー時から価格が上がると利益、下がると損失になる
売り注文
- 現在の価格から下がりそうな場合につかう
- 『高く売って安く買う』ことで利益を得られる
- エントリー時から価格が下がると利益、上がると損失になる
例えば、USD/JPY(ドル円:米ドルと日本円の通貨ペア)で、現在の為替レートが『1ドル=100円』だと仮定します。
この時に、1通貨(1ドル分)の買い注文を入れた場合と売り注文を入れた場合の違いを見てみましょう!
買い注文の場合、エントリー時の価格から上がることで利益になるため、安く買って高く売ることが大切です。
『1ドル=100円』で買い注文を入れると、価格が110円に上がったところで売る(決済注文)と+10円の利益、90円に下がったところで売ると-10円の損失になるのです。
売り注文の場合、エントリー時の価格から下がることで利益になるため、高く売って安く買うことが大切です。
価格が90円に下がったところで買う(決済注文)と+10円の利益、反対に110円に上がったところで買うと-10円の損失になるのです。
投資用語で、買い注文を入れること(もしくは買い注文を入れて保有している状態のこと)をロング、売り注文を入れること(もしくは売り注文を入れて保有している状態のこと)をショートと表現することもあります。
よく使われる用語なので、併せて覚えておくと便利ですよ♪
『買い』だけではなく『売り』から始められる点はFXの大きなメリットです。
相場がどんどん下落している局面でも売り(ショート)でしっかり利益をとることができるので、エントリーチャンスもグンと増えますね!
ただし、『買い』と『売り』のどちらを選択するかの見極めは、非常に重要で難しいポイントでもあります。
為替のプロでも完全に予想することは不可能なほど奥が深い部分であるため、相場状況や世界情勢を読み解き、より優位性の高い方向性を見極める力をつけることが大切ですね!
しっかりと分析せず、根拠もなく買い注文や売り注文を入れてしまう行為は投資というよりギャンブルです。
いつか必ず資金を失うことになるので、ギャンブルトレードはやらないようにしましょう!
レバレッジとは、『てこの原理』を意味する言葉であり、FX口座に預けた証拠金以上の金額で取引ができる、FXの最大のメリットとも言える特徴です。
国内FX業者の場合は金融庁の規制により最大で25倍まで、海外FX業者の場合は規制がないため数百~数千倍ものハイレバレッジで取引が可能になります。
例えば、10万円の証拠金があった場合、レバレッジ1倍(レバレッジなし)で10万円、レバレッジ10倍で100万円、レバレッジ25倍で250万円分の取引をすることが可能になるのです!
FXを小額からスタートできる理由の1つが、このレバレッジのシステムがあるからですね♪
ただし、レバレッジは少ない資金で大きな利益を得られるメリットがある反面、逆に大きな損失を生み出す可能性もあるシステムです。
忘れてはいけないことは、投資の世界において、リスクとリターンの大きさは比例するということ。
正しい知識と活用方法を学ばないと、大切な資金を一瞬で失ってしまう危険にも繋がりますので、初心者の方は最小単位での取引から始めるようにしましょう。
まとめ
FXには、他の投資にはない特徴がいくつかあるため、最初は覚えるのが大変に感じるかもしれません。
ですが、トレード方法やリスク管理といった基本的な部分をしっかり学んでから始めることが健全なトレードへの第一歩ですので、焦らずじっくり勉強していきましょう!
FXを始めてみたいと思った人は、本格的なトレード開始に向けてもう一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
こちらの記事では、初心者さん向けに私がオススメするFXの始め方をまとめています。
ぜひ目を通してみてくださいね!
正しく健全なトレードを実践するために、一緒にしっかり学んでいきましょう!